2023年7月13日(木)放送 水素ガス吸入療法についてピックアップ
「心停止寸前救急救命の現場懸命の治療」。この日、救命救急に運ばれてきたのは50代男性。痛みからか苦しみながら足をジタバタさせています。過去に心筋梗塞で搬送された時も心停止寸前の非常に危険な状態だったと。心肺停止状態で搬送されてくる患者は年間13万人(令和3年)。うち9割以上は死亡、一命をを取りとめたとしても後遺症なく社会復帰できる人はわずか3%。
この状況を劇的に改善させると期待されているのが「水素吸引療法」。水素には酸化ストレスを軽減する効果があり、心肺停止後の回復した人の割合が、普通に治療した人の場合21%だったのが、水素を使うと46%に増加した。東京歯科大学市川総合病院 鈴木昌部長は「実際に人を対象にした臨床試験で、これほどの結果が出たという事はこれまでほとんどない。驚くべき結果だ」という――。
水素の必要性・吸引のメリット
人間は生きるために食事や呼吸しており、取り入れた酸素や栄養素を使いエネルギーを生成しています。その時、使用された酸素の約2%が「活性酸素」という物質に変わる事となり、身体に良い影響をもたらす善玉活性酸素と悪玉活性酸素の2種類があります。
- 善玉活性酸素
- 殺菌作用、免疫力向上
- 悪玉活性酸素
- 老化を加速、健康な細胞を傷つける
しかし、悪玉活性酸素はパワーが強く、現代の「病気」や「老化」の原因の90%が悪玉活性酸素と言われています。水素はこの悪玉活性酸素のみと反応し、無害な水となって体外へ除去してくれるとても優れた物質なのです。
水素と他の抗酸化物質との違い
水素は非常に小さい分子(最小の分子量)のため働く場所を選ばず、細胞の隙間にまで入り込み脳や子宮など様々な場所で悪玉活性酸素から守ってくれます。